近年徐々に日本に広がってきているレーニングの一つに「ファンクショナルトレーニング」があります。
まだまだ認知度の低いトレーニングではありますが、このトレーニングを取り入れるパーソナルトレーニングジムも徐々に増えてきました。
そこで今回は、このファンクショナルトレーニングがどういったものかをご紹介していきたいと思います。
目次
ファンクショナルトレーニングとは?
ファンクショナルトレーニングとは、プロのアスリートやプロのスポーツ選手の間では日常的に行なわれている常識的なトレーニングです。
従来のトレーニングの多くは筋力アップを目的にしていたり、問題のある部分のみにアプローチをかけるというものが良く見られます。
一方でファンクショナルトレーニングでは、こうした筋力アップや一部分のみのアプローチではなく、怪我の予防やコンディションの向上を最終目標とした「機能的動作」を鍛えるという考え方をしているのが特徴です。
つまり、ファンクショナルトレーニングを行なうことで、スポーツだけに限らず日常生活においても安全に身体を動かす基礎を作り上げることができるのです。
ファンクショナルトレーニングの効果
既に少し触れている通り、ファンクショナルトレーニングは全ての動きの基本を鍛えることができるトレーニングです。
スポーツや日常生活で体幹を使った安全で効率的な動きが可能になるだけでなく、身体の歪みや姿勢が改善したり、動きが鍛えられることによる怪我の予防にも繋がります。
また、機能的な動作が行なえるため、血流が良くなり、肩こりや腰痛等の痛みの改善も期待できます。
このことからプロのスポーツ選手やアスリート以外にも、健康的に日常を過ごしたい方にもおすすめしたいトレーニングとなります。
ファンクショナルトレーニングの内容
ファンクショナルトレーニングでは、まず自分の身体のクセを知ることが重要です。
その後の実際の内容はその人の目的によって変わってきますが、今回は一例として具体例をご紹介いたします。
TRXを利用したトレーニング
アメリカ海軍により開発されたトレーニング道具「TRX」を用いたファンクショナルトレーニングが多く行なわれます。
TRXで行なえる殆どのトレーニング自体が自分の体重を利用したトレーニングになるので、体幹を鍛えるのに非常に適しているのです。
メディシンボールを利用したオーバーヘッドスクワット
日常生活において高い所に荷物を仕舞う、重いものを持ち上げるといった動作は、腕や肩、背中、下半身の力が必要になります。
そうした動作に必要な筋肉を効率的に鍛えられるのがメディシンボールを利用した「オーバーヘッドスクワット」です。
ウェイトトレーニングとファンクショナルトレーニングの違い
ウェイトトレーニングとファンクショナルトレーニングのどちらをするのか選ぶとき、自分の目的を明確にしておく必要があります。
ウェイトトレーニング
ウェイトトレーニングは、ダンベルなどの重量のある器具を用いて、普段かからないような高負担を筋肉に与えることで筋肉を育てるトレーニングになります。
ウェイトトレーニングに向いている人
・筋肉を増やしたい、強くしたい
・特定の箇所を鍛えたい
ファンクショナルトレーニング
ファンクショナルトレーニングは、筋肉の増加よりも身体の安定性やバランス能力を鍛えるトレーニングです。
ファンクショナルトレーニングに向いている人
・身体のコンディションを整えたい
・全身運動を行ないたい
まとめ
ファンクショナルトレーニングを簡単にまとめると、「様々な角度から身体に負担をかけて、日常生活にも必要な動作、スポーツに近い動作を安全に行なえるようになるトレーニング」というようになります。
最近では人気モデルや芸能人からの支持も高まっているトレーニングです。
従来のウェイトトレーニングとはまた少し違った特徴を持つファンクショナルトレーニングですが、どちらの方が優れているというようなことはありません。それぞれ目的に合わせて選ぶ必要があります。